レストランの料理より母の味が良い

ハンバーグ、ナポリタンスパゲティ、海老グラタン、シーザーサラダと、私の大好物がテーブルの上に並んだとき、私は家での食事に決めてよかったなと思いました。これは、私が20歳になったとき、家族で誕生日のお祝いをしてもらったときの出来事です。私の家では、誕生日は家族でお祝いをすることがお決まりになっていて、友人や彼とは、また違う日にお祝いをしてもらっていました。そして誕生日当日は、決まって家族と過ごしていたのです。この20歳の誕生日を迎えるにあたって、私は母からある提案を持ちかけられていました。それは、レストランで予約を取って食事をしないかということでした。20歳という成人になり、母は私にお酒を飲ませてくれようとしたのです。そこで、せっかくだから本物をと思ってくれたらしく、レストランに行こうと誘ってくれました。しかし私は、母の提案を断り、反対にあるお願いをしました。それは、自宅で私の好きな料理を作ってほしいということです。

これまでずっと、家での誕生日を迎えてきて、確かにレストランでの食事にも興味があったものの、やはり母の手料理が1番の誕生日プレゼントだと思いました。そして迎えた誕生日当日、テーブルの上に並んだ料理を見た私は、これこそが望んでいた誕生日だと確信したのです。レストランの料理も美味しいかもしれませんが、私には母の手料理の味が1番美味しいと感じます。何より、気持ちのこもり方が違うからです。